こんにちは、茶三楽の高嶋です。

嵐山の木々が少しずつ色づきを深め、街を吹き抜ける風に季節の移ろいを感じる頃となりました。朝晩はすっかり冷え込むようになりましたね。店先を行き交う方々の装いからも、秋の空気を感じる今日この頃です。

茶三楽では毎年、秋から春にかけての季節限定で、特別なセットメニュー「抹茶づくし」をご用意しております。

私自身、日頃から茶道に親しんでいるのですが、この「抹茶づくし」のセットを初めて見たときは『あ、これはお茶好きにはたまらないな』と思わず嬉しくなってしまいました。

今回は、毎年心待ちにしてくださるお客様も多いこのセットの魅力や、茶道ならではの視点から見たおすすめの楽しみ方を、丁寧にご紹介させていただきます。


「抹茶づくし」とは?


「抹茶づくし」は、茶三楽がご提供する上質な抹茶の魅力を、さまざまな角度から五感で楽しんでいただく、文字通り抹茶「づくし」なセットです。

ワンプレートの上には、濃厚なケーキや焼き菓子、季節の和菓子、そして味わいの異なる2種類のお茶が並びます。

茶道には「茶事(ちゃじ)」という、懐石から濃茶、薄茶と続く正式なコースのおもてなしがあります。「抹茶づくし」もまさに小さな茶事のように、最初の一口から最後の一滴まで、味覚の旅を楽しんでいただけるようなストーリー仕立てになっています。



プレートを彩る、こだわりの一品たち


それぞれの品には、素材へのこだわりと職人の工夫がぎゅっと詰まっています。


ひと口目にも、お口直しにも:「薄折れ冷茶」

まず席について口にしていただきたいのが、繊細な足つきグラスで提供される「薄折れ冷茶」です。 「薄折れ(うすおれ)」とは、抹茶の原料となる「碾茶(てんちゃ)」の茎や葉脈の部分のこと。市場にはあまり出回らない希少な部位ですが、お茶好きの間ではとても人気があるんです。

口に含むと清々しい爽快感の中に、ほんのりとした抹茶の香りと自然な甘みがふわりと広がります。散策で乾いた喉を潤し、感覚を心地よく研ぎ澄ましてくれる一杯です。お口をすっきりさせてくれるので、合間のお口直しとしてもお召し上がりください。

こちらの薄折れ茶を手がけているのは、京都・伏見の中西さん。茶三楽でお出ししている有機抹茶も、同じく中西さんが手がけたものです。


茶道具の「棗」を器にした「抹茶ケーキ」

お盆の中央でひときわ目を引くのが、艶やかな器に入った「抹茶ケーキ」です。 この器は、茶道で薄茶の抹茶を入れる道具である「棗(なつめ)」を使用しています。そっと蓋を開けると、目に飛び込んでくるのは抹茶の鮮やかな緑と、上品にあしらわれた金箔。

中には、なめらかな抹茶ムース、やさしい甘さのクリームとスポンジ、そして小豆と日向夏の爽やかなジュレが層を重ねています。濃厚なお茶の風味を、柑橘の酸味が心地よく引き締める贅沢な仕上がりです。





宇治・白川の恵み:「プレミアム抹茶」

お菓子とともに味わっていただくのは、内閣総理大臣賞をはじめ数々の受賞歴を誇る京都・宇治白川の「辻喜」さんの抹茶です。

手掛けるお茶が「芸術作品」とも評されるほど、妥協のない茶造りを追求されている辻喜さん。そんな名匠の茶園で丹精込めて育てられた上質な抹茶を、茶三楽では「プレミアム抹茶」としてご提供させていただいています。

「抹茶=苦い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、伝統的な茶園で大切に育てられたお抹茶は、苦味よりもむしろ、お出汁を思わせるような圧倒的な旨みと、ふくよかな余韻が際立ちます。

「普段お抹茶をそのままいただく機会があまりなくて……」と少し身構えてしまう方にこそ、ぜひ一度味わっていただきたい一服です。 


「辻喜」生産者の辻さんです




ひと口の口福:「抹茶の和菓子・栗きんとん」

匙(スプーン)の上にちょこんとのせられた、愛らしいひと口サイズの栗きんとん。 栗のつぶつぶ入りのあんこに抹茶を練り込んで仕上げました。秋から冬にかけての豊かな実りを感じる栗のやさしい甘さに、抹茶のほろ苦さが重なります。添えられたお芋のチップスの香ばしさもアクセントです。

こちらは「プレミアム抹茶」との相性が抜群です。ぜひ、合わせてお召し上がりください。





ライブ感を楽しむ:「抹茶のアフォガート」

冷たいバニラアイスクリームに、濃厚に練り上げた温かい特製のお抹茶を、お客様ご自身でたっぷりと注ぎ入れていただきます。真っ白なアイスの上に、鮮やかな濃い緑をとろりとかけていく瞬間は、見ているだけでも気分が上がります。

『抹茶が濃いから苦いのかな?』と思いきや、アイスの甘みと合わさることで驚くほどまろやかな味わいに。個人的にも大好きな一品です。





リズムを生み出す:「抹茶の焼き菓子&テリーヌ」

しっとりとした濃厚な「抹茶テリーヌ」に加え、抹茶チーズクッキーやほろほろクッキー、そして軽やかな抹茶の塩メレンゲが並びます。 

ここでぜひ注目していただきたいのが、メレンゲやチーズクッキーの「ほのかな塩気」です。甘みとお茶の濃厚さが続くなかで、この塩味が心地よい「箸休め」となり、最後まで新鮮な感動を運んでくれます。





茶三楽の定番:「抹茶のミニマドレーヌサンド」

茶三楽の喫茶やお土産でもご好評をいただいている人気スイーツです。 抹茶の風味豊かなマドレーヌ生地で、口どけのよいバタークリームをサンドしました。焼き菓子ならではの香ばしさとバターのコクが、お茶の旨みと相性抜群です。

「抹茶づくし」では、通常の半分ほどのミニサイズでお届けします。






茶道を学ぶ立場から:おすすめの楽しみ方


「こう食べなければいけない」という堅苦しい決まりはありませんが、少しだけ意識すると、より一層美味しく感じられるポイントがあります。


まずは「冷茶」でひと呼吸  

移動の疲れや忙しなさを、すっきりとした冷茶で一度リセットしてみてください。口の中が整うことで、次のお菓子の繊細な風味がより際立ちます。

「蓋を開ける瞬間」を愛でる 

棗に入った抹茶ケーキは、ぜひ両手で器を包み、ゆっくりと蓋を開けてみてください。器の質感、鮮やかな緑、ふわっと届く香り。食べる前の「間(ま)」を楽しむことも、豊かな茶の体験のひとつです。

甘みと塩気、温と冷の往復 

濃厚なケーキやアフォガートを味わったあとに、塩メレンゲをひとくち。そして温かいお抹茶を含む。味覚のコントラストを自由に行き来しながら、お好みのペアリングを見つけてみてください。

お抹茶は作法を気にせず味わう

本格的にお抹茶をいただく、となると茶碗を2回回して・・・など色々ありますが、細かい作法などは気にせず、どうぞ気楽にお抹茶を味わってみてください。



因みに、抹茶腕は茶三楽オリジナルの特別な器なんです。嵐山を象徴する「渡月橋」が描かれており、春の桜、夏の青もみじ、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の情景を表現した4種類の絵柄をご用意しています。

茶席では、お茶をいただくだけでなく、亭主が選んだお茶碗の意匠(柄)をじっくりと拝見し、その季節の趣を味わう時間も大切にされています。

ご来店の季節に合わせた渡月橋が描かれておりますので、ぜひ両手で包み込むようにそっと持ち上げ、お茶の温もりとともに、うつろいゆく嵐山の景色を愛でてみてくださいね。

春夏秋冬の美しい抹茶腕たち




「ミニレッスン付きプラン」が期間限定で登場


さらに今回は、もうひとつ嬉しいお知らせがあります。

セットのプレミアム抹茶をお客様ご自身の手で点てていただく、「ミニレッスン付きプラン」が年末までの期間限定でお目見えします。  

「一度自分でシャカシャカとお茶を点ててみたかった」というお客様からの声から生まれた特別なプランです。

「お茶を点てたことがないけれど大丈夫かな……」という方もご安心ください。スタッフがお席に伺い、茶筅(ちゃせん)の持ち方や美味しい点て方のコツをレクチャーいたします。

お茶筅を振る心地よい音や、ふわりと立ち上るお茶の香り。五感を使ってご自身で点てた一杯だからこそ、そのあとにいただく「抹茶づくし」の美味しさもまた格別です。  

こちらの「ミニレッスン付きプラン」は【完全予約制】でのご案内となります。ご希望の方は、ぜひ下記のご案内よりお早めにご予約くださいませ。



こんな方におすすめです


・お抹茶好きのかた

・京都の本格的なお抹茶を味わってみたい方

・甘いものだけでなく、お茶そのものの香りと旨みを堪能したい方

・嵐山観光の合間に、落ち着いた和の空間でゆったりと息をつきたい方

・茶道や和のしつらえ、美しい器に心惹かれる方

・自分で抹茶を点ててみたい方



商品名:抹茶づくし(Matcha Indulgence Set)

販売期間:2026年10月24日〜
(ミニレッスン付きプランは11月3日から年末まで)

価格:HOT 2,860円
   COLD 2,915円
   ミニレッスン付きプラン 3,360円(HOTのみ)
   ※価格は全て税込です


ご予約について:ゆっくりとお過ごしいただけますよう、お席のご予約は「抹茶づくし」をお召し上がりの方限定で承っております。
こちらの予約ページからご予約ください。「抹茶づくし」予約ページ


当日ふらりと立ち寄って「抹茶づくし」を楽しんでいただくことも大歓迎です。
ただ、「ミニレッスン付きプラン」に関しましては事前のご準備が必要なため、【完全予約制】でのご案内となります。ミニレッスンをご希望のお客様は、ぜひ事前にご予約いただけますと幸いです。

最新の情報は茶三楽の公式Instagramで発信しております Instagram @chasanraku



結びに代えて

茶道の世界には「一期一会」という禅の言葉があります。

その日、その時、同じ空間で巡り合う一杯のお茶や人とのご縁は、生涯に一度きりの尊いもの、という意味です。

観光で賑わう嵐山ですが、茶三楽の暖簾をくぐった先には、静かでおだやかなお茶の時間が流れています。

そしてこの「抹茶づくし」ですが、英語では“ Matcha Indulgence Set” と名付けています。

“Indulgence” とは「自分へのご褒美」「日常の小さな贅沢」「甘やかす」といった意味があります。(カタカナにすると「インダルジェンス」と発音するそうです)

京都・嵐山での旅の途中にふっと深呼吸をするように、まさに「一期一会」となる今日この日の特別なご褒美として、この「抹茶づくし」とのひとときを楽しんでいただけましたら幸いです。 


皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げております。



※盛り付けは、季節によって異なります。実際の商品は写真と異なる場合があります。